必ずお読みください
外部使用木材の基本(ハード・ソフトウッド知識)
ハードウッド
比重0.7以上の赤道付近に分布する広葉樹木材(イペ・ウリン・マニルカラ・イタウバ・セラガンバツ 等々)。比重が大きい事により、水分の侵入が少ない事と油分、防虫成分が元々含まれており高耐久10~30年(未処理)。
他にも、比重の重い木材等も「堅木」と呼ばれ腐れに強い種類も存在しますが、コストなども考えて上記のような種類が主です。
長所:無処理で高い耐久性を誇る
高級感が有る
短所:硬質の為、加工が難しい、輸入材で有る
ササクレ・割れは必ず発生
ソフトウッド
比重0.5程度の針葉樹が主(国産輸入問わず有り)(杉・ヒノキ・レッドシダー・スプルース・ファー等々)加工性には優れているが、何かしらの処理を行わなければ3~8年で必ず腐れが発生します。(塗装は気休め)建築資材としては、コスト・加工性を考えると古来より文明において重要な建築資材です。
長所:軽く、加工性に優れる為、運搬・加工が容易
短所:維持の為のメンテナンス塗装等が必要。無処理では、耐久10年程度が平均値
そもそも外部に木材を使用しても良いのか?
一般的には、外部に木材を使用すると腐るとお客様は思われております。
しかし、ここ10数年の間に様々な技術を用いて、腐れ問題に対応した材料が増えてきております。
エンジニアリングウッド゙(工業製品)
・マクセラム・エコアコールウッド・越井木材製品等
・人工木:タカショー様他各メーカー。古くは、焼き杉 etc.
天然木(対候性に優れた木材)
・イペ:南米
・ウリン:東南アジア
・イタウバ:南米
・アマゾンジャラ:南米 etc.
『ただし現状完璧な商品は存在しません!』
ハードウッド全般の注意点
・割れは必ず発生します。100%です
・ササクレは、必ず発生します。100%です
・天然木の為、予期せぬ変化が起こります。
・メーカーでは無く、材木屋からの仕入れですので材料の色柄のムラ、当初からの品質に問題は有ります。
・素足での使用は、厳禁!!
・束柱割れが発生し易い!
・メーカーが存在しませんので、クレームには有償対応が基本となります。
エンジニアリングウッドの全般の注意点
・割れ(干割れ)は必ず発生します。マクセラム・エコアコールは、極端に少ないです。
・ササクレは、必ず発生しますが簡単にサンドペーパー等で対応可能です。
・天然素材が基材の為、予期せぬ変化が起こります。
越井木材製品でも起こる変化は、他の天然木の場合、更に多く・大きく起こります。
天然木の特徴(マクセラム・エコアコールも同様です)
上写真は、イタウバ材無塗装です。
天然木の大きな特徴で有り、デメリットと捉えるか、メリットと捉えるかはお客様によりますが、必ず退色し、白銀化という経年変化が起こります。
塗料と材料の特性上、新設時から一度少し色が濃くなってから退色します。
塗装をすることで、ある程度遅らせる事など対応は可能ですが時間の遅い早いの差はあれど、必ず退色します。
白銀化を「味」と捉えるか、「劣化」と捉えるか、お客様の特性によります。
人工木の知識
現在各社195幅共通の注意点
各メーカー注意書は、熟読頂く事は重要です。
・夏場の床面の温度が非常に高くなります・チョーキング現象(汚れが発生します)
・劣化・汚れが起こります(後述)
・対処の方法は、サンディング、高圧洗浄のみです。
人工木の劣化・汚れ
人工木は樹脂成分が多く含まれる製品です。
メンテナンスフリーで販売するのは間違いです。
外部使用において劣化しない物は存在しません。
特にデッキ人工木など、樹脂と木粉の混合素材は水も吸いますので、汚れやカビの発生も起こります。
自動車の樹脂製品が綺麗なまま維持できているのは、塗装と洗車です。定期的な清掃等しか、手立ては有りませんが人工木の劣化に対する、対抗策は今のところ新品への交換のみの現状です。
人工木VS天然木
人工木
長所:値段が安い。低メンテナンスで有る。品質が均一である。
短所:自由度が低い。(円形・高床等出来ない事多い)
メンテナンスできない
熱伝導率が高い
静電気(冬場は危険特に)
フェンス等が高額になる
チョーキングという色移りの問題が必ず発生!
天然木(越井製品含む)
長所:自由度が高い。
完全オーダー
高級感がある
フェンス等も安価で出来る
メンテナンスが出来る!
熱伝導率が低い
短所:定期的な塗装が必要
天然素材の為、色柄にバラつき有
ササクレの問題(マクセラムでも0では無い)
腐れが0にはならない(環境に左右される)
環境により、予期せぬ変化が発生する